結論:金歯の買取価格は、重量を量る前に「その金属が何でできているか」が決まらないと動きません。金歯には刻印がなく、保険診療で使われる金銀パラジウム合金は金の含有率が12%以上、自費診療の金合金はK18からK20の帯に入るため、同じ大きさでも素材の価値が4倍前後変わります。厚生労働省が令和8年3月の随時改定で告示した材料価格でも、歯科鋳造用14カラット金合金は1グラム15,991円、金銀パラジウム合金は4,779円、銀合金は262円と、歯科金属どうしで60倍以上の開きがあります。そのため金歯は、素材を確定させる手段を持っている相手に出すことが結果を決めます。歯科金属スクラップという分類を設けて撤去冠から金パラまで受けるザ・ゴールド、X線分析装置で純度を測定すると公表しているおたからや、K5からK24までの品位別の窓口を持ち全国2,200店舗以上から選べる買取大吉が、それぞれ別の理由で第一候補になります。
「これは金歯だと思うのですが、値段は付きますか。」──ティッシュにくるまれた小さな金属を、そのまま出される方がいます。付きます。ただし、その金属が本当に金歯なのかは、その場では誰にも分かりません。
金歯は、金製品のなかで唯一、刻印を持たない品目です。指輪にもネックレスにもインゴットにもK18やAu750の刻印がありますが、口の中に入っていた金属には何も打たれていません。歯科技工の工程に刻印を打つ手順が存在しないからです。
そのうえ、「金歯」と呼ばれている金属の中身が一つではありません。保険診療で長く使われてきた金銀パラジウム合金と、自費診療で使われる金合金では、金の含有率が6倍以上違います。見た目の色も判断材料になりません。金色に見えても保険の合金であることがあり、銀色に見えても金が入っていることがあります。
この記事では、まず金歯という金属の中身を整理し、そのうえで素材を確定させる手段を持っている買取店をどう選ぶかを見ていきます。金歯の査定は、重さを量る作業ではなく、素材を言い当てる作業から始まります。
封筒に入った5本の金属を、1本ずつ分けた日のこと
お父様の遺品整理をされていた方が、茶封筒に入った歯科金属を5本まとめて持ってこられたことがありました。ご本人は「全部金歯だと聞いています」とおっしゃっていました。分析にかけると、金合金は2本、残りの3本は保険の金銀パラジウム合金でした。金額は2本のほうが大きく、3本ぶんの合計を上回りました。金歯は、本数ではなく素材の内訳で金額が決まる商材です。だから私は、金歯の相談を受けたときにまず「1本ずつ分けて見せてください」とお願いします。まとめて袋に入れられていると、どれがどれか分からなくなるからです。
この記事の結論サマリー
- 金歯には刻印がない。指輪やネックレスと違い、素材を自分で読み取る手がかりが品物の側にないため、査定は素材の同定から始まる。
- 保険診療で使われる歯科鋳造用金銀パラジウム合金は、日本産業規格の適合品で金の含有率が12%以上。残りはパラジウム約20%、銀約50%、銅約10%という構成になる。
- 自費診療の金合金はK18(約75%)からK20(約83.3%)の帯に入る。同じ「歯の詰め物」でも、金の含有率が6倍以上違う。
- 厚生労働省が令和8年3月の随時改定で告示した材料価格は、1グラムあたり歯科鋳造用14カラット金合金インレー用15,991円、歯科鋳造用金銀パラジウム合金4,779円、歯科鋳造用銀合金第1種262円。歯科金属どうしで60倍以上の開きがある。
- この告示価格は保険が歯科医院に支払う材料価格であり、買取価格ではない。素材の相対的な価値の目安として読む。
- 金歯1本の重量は、なんぼやが公表している買取参考価格の実例で0.9グラムから4.6グラムの範囲に収まり、1本あたりの金額は1万円台から6万円台に分布している。
- 歯や樹脂が付いたままでよい。ザ・ゴールドは付着物があっても取扱い可能と明示し、おたからやも削ったり磨いたりせずそのまま持参するよう案内している。
- 素材を確定させる手段は店によって公表状況が違う。おたからやはX線分析装置での測定を明示し、なんぼやは刻印のない品では比重などの確認に時間を要する場合があるとしている。
| あなたの状況 | 編集部の第一候補 | 決め手になる条件 |
|---|---|---|
| 金歯か銀歯か分からない金属が複数ある | ザ・ゴールド | 歯科金属スクラップとして撤去冠・金パラまで取扱明記 |
| 純度をどう測るのか知ってから出したい | おたからや | X線分析装置での純度測定を公表 |
| 近所で他の金製品とまとめて出したい | 買取大吉 | K5からK24の品位別窓口と全国2,200店舗以上 |
| 金額の当たりを先に付けておきたい | なんぼや | 品位別・重量別の買取参考価格を日次で公表 |
| 本人が出向くのが難しい | バイセル | 出張買取が中心で金歯を買取対象に明示 |
| 1本だけを用事のついでに出したい | ジュエルカフェ | 商業施設内の直営店で金歯を独立品目に設定 |
金歯は「何本あるか」より「中身が何か」で行き先が変わります。素材が読めていない状態で持ち込むのが前提の品目なので、素材を確定させる工程を店がどう扱っているかが選び分けの軸になります。
金歯の買取価格は、素材が決まるまで動かない
金・プラチナ・銀の買取は、いずれも「品位ごとの1グラム単価 × 重量」という同じ式で計算されます。金歯も例外ではありません。ただし他の金製品では、式の左側の品位が刻印で分かっているのに対し、金歯だけは品位が空欄の状態で持ち込まれます。式の左側が埋まらないと、右側の重量を量っても答えが出ません。この一点が、金歯の査定を他の品目と別のものにしています。
刻印がないことが、ほかの金製品との決定的な違い
K18のネックレスには「K18」または「750」が打たれています。プラチナのリングには「Pt900」があります。銀器には「SILVER」や「STERLING」があります。刻印は打とうと思えば誰にでも打てるため、それだけで真贋が決まるわけではありませんが、少なくとも読み取りの出発点にはなります。
金歯にはこの出発点がありません。歯科技工物は口の中に収まる形に合わせて作られるもので、刻印を打つ面積も、打つ理由もないからです。K18買取の記事で扱った刻印の読み分けや、銀買取の記事で扱った表示規定の話は、金歯には一切適用できません。
そのため金歯は、査定の場で必ず何らかの検査を通ります。ここが金歯を扱ううえでの最初の実務ポイントです。刻印を探して見つからないからといって、価値がないと判断してしまわないこと。むしろ、刻印がないのが正常な状態です。
素材が決まって初めて、重量×単価の計算に入る
素材が確定すると、そこから先は他の金製品と同じ計算になります。純金の相場に品位の比率を掛けて1グラム単価を出し、それに重量を掛ける。金歯だからといって特別な減額があるわけではありません。
実際の数字を見ておきます。なんぼやは金歯の買取参考価格を品位と重量つきで公表しており、2026年8月7日更新の掲出では、14金の金歯1.6グラムで21,349円、2.7グラムで36,026円、4.6グラムで61,378円という実例が並びます。18金では0.9グラムで15,849円、1.7グラムで29,937円、3.1グラムで54,591円。1グラムあたりに直すと14金で13,300円台、18金で17,600円台になり、いずれもその日の金相場に品位比率を掛けた水準にきちんと乗っています。
0.9〜4.6g
公表実例に見る金歯1本の重量帯
12%以上
保険の金銀パラジウム合金の金含有率
83.3%
自費で使われるK20の金含有率
61倍
告示価格で見た14金合金と銀合金の開き
重量のほうも押さえておきます。公表されている実例は0.9グラムから4.6グラムに分布し、大半は1グラムから3グラムの帯にあります。金歯1本は、指輪1個よりかなり軽いということです。厚みのある冠でも数グラムに収まります。だから「金歯が出てきた」という状態は、金額としては数千円から数万円の話になります。桁を先に把握しておくと、査定の場での判断がしやすくなります。
保険の金属と自費の金属で、素材の価値が4倍変わる
金歯という言葉が指す金属は、大きく2系統に分かれます。保険診療で使われてきた金銀パラジウム合金と、自費診療で使われる金合金です。この2つは、金の含有率が6倍以上違います。読者の手元にあるのがどちらなのかで金額が大きく変わるため、まず中身を分けて見ていきます。
保険診療で使われる金銀パラジウム合金は、金の含有率が12%以上
保険がきく詰め物・かぶせ物の材料として長く使われてきたのが、歯科鋳造用金銀パラジウム合金です。通称は金パラ。日本産業規格に適合する製品では金の含有率が12%以上と定められており、厚生労働省の材料価格の区分名も「歯科鋳造用金銀パラジウム合金(金12%以上JIS適合品)」となっています。
金以外の中身については、ザ・ゴールドが自社の歯科金属スクラップのページで、一般的な組成を金12%・パラジウム20%・銀約50%・銅約10%と説明しています。重量の半分は銀で、金は8分の1程度という構成です。名前に「金」が先頭で付くため金の合金だと受け取られがちですが、実際には銀とパラジウムが主体の材料です。
色は銀色です。だから多くの方が「銀歯」と呼んでいます。ここが実務で最もよくすれ違う点で、銀歯だと思って処分しかけていた金属に金とパラジウムが入っているということが起こります。パラジウムは白金族の金属で、プラチナ買取の記事でも触れたとおり国際市場で取引される貴金属です。銀色だから価値がない、という判断は成り立ちません。
自費診療の金合金はK18からK20の帯に入る
もう一方が、自費診療で使われる金合金です。おたからやは金歯のページで、歯科用の金は一般的にK20(約83%)、K18(約75%)、またはそれ以下の金合金が多く使われていると説明しています。買取大吉の20金のページにも、K20が「昔の日本の指輪や金歯」に見られる品位であるという記載があります。
こちらは金色です。いわゆる「金歯」の見た目そのもので、含有率もジュエリーのK18・K20と変わりません。純金の記事で扱った地金ほどの純度はありませんが、金製品として十分な水準です。時期でいうと、保険適用の範囲が今より狭かった年代に自費で入れた冠が、この帯に該当することが多くなります。
厚生労働省の材料価格区分には「歯科鋳造用14カラット金合金」も置かれており、K14(約58.3%)の金合金も歯科材料として存在します。つまり金合金側も、K14からK20まで幅があるということです。なんぼやの公表実例に14金と18金の両方が並ぶのは、この幅を反映しています。
見た目の色は、素材を言い当てる手がかりにならない
ここまでの整理を色でまとめると、金色なら金合金、銀色なら金パラ、という対応になりそうに見えます。実際にはそう単純ではありません。
まず、金パラは経年で表面が変色します。口の中で何十年も使われた金属は、取り出した時点で元の色を保っているとは限りません。次に、金合金でも割金の配合によって色味が振れます。さらに、金属冠の表面に白いレジンが貼られた前装冠では、金属部分がほとんど見えません。取り外した状態の見た目から素材を当てにいくのは、専門家でも避ける作業です。
だから金歯は、色や形で自己判断せずに、そのまま持ち込むのが正解になります。次章では、その素材を公的な価格でどう位置づけられるかを見ていきます。
厚生労働省の告示価格が示す、歯科金属どうしの価値の差
歯科材料には、保険が歯科医院に支払う材料価格が公的に定められています。中央社会保険医療協議会が審議し、厚生労働省が告示する仕組みで、金・銀・パラジウムの取引価格に連動して定期的に改定されます。買取価格そのものではありませんが、歯科金属どうしの価値の差を公的な数字で比べられる数少ない資料です。
四半期ごとに改定される仕組みと、価格の決め方
厚生労働省の歯科用貴金属価格の随時改定に関する中医協資料によれば、この改定は変動幅にかかわらず、診療報酬改定時以外に3月・6月・9月・12月の年4回行われます。価格の基礎になる平均素材価格は、金・銀・パラジウムそれぞれの取引価格の平均値に、その材料の含有比率を乗じて算出されます。算出に使う期間は、前回改定以降、改定2か月前までの取引価格です。
ここで注目したいのが算出方法です。含有比率を掛けて素材価格を出すという計算は、買取店が品位比率を掛けて1グラム単価を出すのと同じ考え方です。公的な材料価格も、市中の買取価格も、根っこにあるのは「何がどれだけ入っているか」という同じ問いになります。金歯の査定で素材の同定が先に来る理由は、ここからも読み取れます。
14カラット金合金と銀合金で、公的価格に60倍の開きがある
同資料が示す令和8年3月の随時改定時点の告示価格は、1グラムあたり次のようになっています。
| 材料区分 | 告示価格 | 主な位置づけ |
|---|---|---|
| 歯科鋳造用14カラット金合金 インレー用 | 15,991円 | 詰め物に使う金合金 |
| 歯科鋳造用14カラット金合金 鉤用 | 14,682円 | 入れ歯のばねに使う金合金 |
| 歯科用金銀パラジウム合金ろう | 6,446円 | 接合に使うろう材(金15%以上) |
| 歯科鋳造用金銀パラジウム合金 | 4,779円 | 保険診療の主力材料(金12%以上) |
| 歯科鋳造用銀合金 第1種 | 262円 | 銀主体の材料(銀60%以上) |
14カラット金合金インレー用の15,991円と、銀合金第1種の262円。同じ「歯科用の金属」でありながら、公的な材料価格で約61倍の開きがあります。金銀パラジウム合金の4,779円は、その中間よりやや下に位置します。
この並びが示しているのは、口の中に入っていた金属という一括りが、価値の観点ではまったく別物の集合だということです。5本まとめて封筒に入っていても、内訳が14カラット金合金なのか金パラなのか銀合金なのかで、合計額は桁で変わります。
告示価格は買取価格ではない
ここは誤解が生じやすいところなので明確にしておきます。告示価格は、保険診療で使った材料の費用として保険が歯科医院に支払う金額です。取り外した金属を売るときの価格ではありません。
買取価格は、その日の地金相場に品位比率を掛けた素材価値から、精錬にかかるコストと事業者の手数料が差し引かれて決まります。告示価格のほうも、算定に使う取引価格の期間が改定の2か月前までであるため、告示時点の実勢相場とはずれます。ふたつは別々の理屈で動く数字です。
そのうえで、告示価格には比較資料としての価値があります。材料どうしの相対的な位置関係を、公的に確認できるという点です。買取店の提示額が妥当かどうかを直接検算することはできませんが、「同じ大きさでも中身によって桁が変わる」という前提を、公的資料で裏付けられます。手元の金属がどの帯にあるかを知ることが、査定の場での納得につながります。
早川式トライアドで読む金歯の査定──真贋(R軸)が全工程の入口になる
当サイトでは、リユース品の価値を真贋(R軸)・状態(S軸)・流通(F軸)の3要素で読む早川式リユース鑑定トライアドを評価の枠組みとして使っています。金歯は、この3要素のうちR軸だけが突出して重い、極端な品目です。
「真贋」という言葉が、この品目では別の意味になる
真贋軸というと、偽物を見抜く作業だと受け取られがちです。金歯にはそもそも偽物という概念がありません。ここでの真贋は、素材の組成を特定できるかどうかという意味です。刻印という外部情報を持たない品では、鑑定は現物の測定に全面的に依存します。裏を返すと、測定の手段を持たない相手は、この品目に値段を付けられません。私が金歯の相談で最初に聞くのが「どうやって測るのか」なのは、そこで扱えるかどうかが決まるからです。
S軸とF軸がほとんど効かないことも押さえておきます。状態軸でいえば、変色していても傷が入っていても、溶かして精錬する前提の品物なので減点になりません。流通軸でいえば、金歯には中古市場での需要というものがなく、地金として回収される一本道です。デザインもブランドも存在しません。残るのはR軸だけです。
R-1 素材の同定──蛍光X線分析と比重測定で何が分かるか
素材を確定させる方法は、大きく2つあります。ひとつが蛍光X線分析、もうひとつが比重測定です。
蛍光X線分析は、対象にX線を当てて跳ね返ってくる固有のエネルギーから元素の構成を読む方法です。おたからやは金歯のページで、X線分析装置を用いて実際の純度を科学的に測定すると明示しています。この方法の利点は、品物を削ったり溶かしたりせずに元素ごとの比率が出ることです。金パラのように4種類の金属が混ざった材料でも、それぞれの内訳が読めます。
比重測定は、空気中と水中の重量差から密度を求め、既知の合金の密度と照合する方法です。装置が簡便な一方、複数の金属が混ざった合金では密度が近い組み合わせが存在し、単独では絞りきれないことがあります。なんぼやは自社のよくある質問で、刻印がない金・貴金属について比重など詳細を調べるのに時間を要するケースがあると案内しており、その場で結論が出ないことを想定した運用になっています。
ザ・ゴールドは歯科金属スクラップのページで、品物によっては成分分析のため預かりになる場合があると明記しています。その場で答えが出ないことを最初から伝えているのは、この品目に対しては誠実な設計です。金歯を持ち込むときは、即日で結論が出ない可能性を織り込んでおくと、当日の予定が立てやすくなります。
R-2 混ざりものの切り分け──歯や樹脂が付いたままでよい理由
取り外した金属には、歯質の一部や、接着に使ったセメント、前装のレジンが付いていることがよくあります。これを自分で落としてから持ち込むべきかという問いは、金歯の相談で最も多いもののひとつです。
答えは、そのままでよい、です。おたからやは金歯のページで、付着した樹脂や歯の一部を考慮して重量と純度を測定するとしたうえで、無理に削ったり磨いたりせず、そのまま持参するよう案内しています。ザ・ゴールドも、歯や樹脂が付いていても取扱い可能であると明記しています。
理由は2つあります。ひとつは、店側が金属部分だけを分離して評価する工程を持っているため、付着物があっても最終的な重量計算に影響しないこと。もうひとつは、自分で削ろうとすると金属側を削り落としてしまうリスクがあることです。銀器を磨かずに持ち込むべき理由と同じ構造で、手を加えた結果のほうが減額要因になります。
もうひとつ、細かい点として。金属冠と一緒に外れた小さな破片や、複数本が接続されたブリッジの形のまま外れたものも、分解せずにそのまま出してください。ブリッジは接合部にろう材が使われており、そのろう材にも金が含まれています。告示価格の一覧に「歯科用金銀パラジウム合金ろう(金15%以上)」が独立して置かれているのは、ろう材自体が価値を持つ材料だからです。
売り手の側で用意できるものと、店に委ねる部分
金歯は素材の同定を店に委ねる品目ですが、売り手の側でできる準備がまったくないわけではありません。査定の精度と速度を上げる材料を、いくつか用意していけます。
削らない、磨かない、分解しない
付着した歯質やセメント、前装のレジンは、そのままにしてください。店側は金属部分を分離して評価する工程を持っています。自分で処理しようとすると金属を削り落とすことになり、その減りがそのまま金額の減りになります。ブリッジの形のまま外れたものも、接合部のろう材に価値があるため分解しないでください。
1本ずつ分けて持っていく
複数本ある場合、袋にまとめて入れると素材ごとの内訳が分からなくなります。金合金と金パラが混ざっていれば単価が4倍前後違うため、まとめて量ると内訳の説明を受けにくくなります。小分けの袋やピルケースに1本ずつ入れ、分かる範囲で治療の時期を書き添えておくと、査定側の作業が正確になります。
保険か自費かの記憶をたどっておく
治療時に自費で高い費用を払った記憶があれば金合金、保険の範囲で治療したなら金パラの可能性が高くなります。決定的な根拠にはなりませんが、測定結果と突き合わせる材料になります。診療明細書や領収書が残っていれば、材料名が読み取れることもあります。ご家族の遺品であれば、通院していた歯科医院の記録が手がかりになる場合もあります。
預かりになる可能性を確かめておく
成分分析のためにその場では結論が出ず、預かりになることがあります。預かりの可否、期間、返却時の送料負担、キャンセル時の扱いを、持ち込む前に電話で聞いておいてください。即日で現金化したいのであれば、その場で測定して結論を出せるかどうかを最初に確認するのが確実です。
本人確認書類も忘れずに用意してください。古物営業法に基づく確認は金歯でも必要です。なお令和7年12月2日以降、従来の健康保険証は身分証明書として認められなくなっており、買取大吉も自社の買取ページでこの点を告知しています。運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、在留カードのいずれかを持参してください。本人確認の詳しい要件は店頭買取の記事で整理しています。
金歯を持ち込む先は、何を重く見るかで3つに分かれる
この記事では順位を付けていません。金歯は読者の手元にある金属の性格によって最適解が変わり、しかもその性格が持ち込む時点では分かっていないという特殊な品目です。順位を1本に決める設計そのものが、この品目の実態と合いません。そこで、何を重く見るかで3つの入口を並べます。
歯科金属という分類で受けるなら ザ・ゴールド ── 撤去冠から金パラまで同じ窓口で
金歯買取での評価
比較した各社のなかで、歯科金属を独立した買取分類として設けているのはこの社だけでした。「歯科金属スクラップ」という専用の入口を持ち、取扱い可能な範囲として金歯・銀歯・入れ歯・歯科ブリッジ・金銀パラジウム合金・金パラジウム・銀パラジウム・GCキャストウェル・撤去冠・除去冠を列挙しています。歯科医院や技工所で使われる材料の商品名まで含まれており、個人からの持ち込みだけを想定した構成ではありません。同ページには金銀パラジウム合金の一般的な組成を金12%・パラジウム20%・銀約50%・銅約10%と示す説明が置かれ、素材の中身を先に開示する姿勢が読み取れます。歯や樹脂が付いていても取扱い可能とし、1点からの無料査定に対応。品物によっては成分分析のため預かりになる場合があると明記しており、その場で結論が出ないことを前提に含めた運用になっています。買取実例には金歯63,700円が掲出され、直近の買取実績一覧には銀座店でのパラジウム材料30グラムの取引も並びます。
業界実績
母体は1962年創業、「ザ・ゴールド」としての事業開始は2007年。日本全国に76店舗を展開し、全店直営。主要都市圏に出張買取専門の事務所も置く。出張買取は全国無料、最短即日での現金買取に対応。GIAの鑑定資格を取得した宝石鑑定士が多数在籍していると公表している。
向いている人
金歯か銀歯か分からない金属が複数ある人。入れ歯やブリッジの形のまま外れたものを持っている人。歯科関係の仕事で発生した材料をまとめて出したい人。分析に時間がかかっても正確な結論がほしい人。
気をつけたい点
直営76店舗という規模は、店舗網を主眼に置く事業者と比べると密度が高くありません。北海道・東北に厚い一方、地域によっては最寄り店舗まで距離があります。出張買取は全国無料と案内されていますが、対応エリアの区分が公表されているため、自宅が該当するかは事前確認が要ります。また同社は宅配買取について、キャンセル時の返却送料のみ客側負担と明示しています。
純度の測り方を公開しているなら おたからや ── X線分析で数値を出す
金歯買取での評価
金歯の専用ページを持ち、そのなかで測定手段を具体的に開示している点が他社と分かれます。X線分析装置を用いて実際の純度を科学的に測定すると明記しており、刻印という手がかりを持たない品目に対して、何をもって素材を判定するのかを先に読者へ示しています。素材の解説も具体的で、歯科用の金は一般的にK20(約83%)、K18(約75%)、またはそれ以下の金合金が多く使われているとしています。取り扱いの案内も踏み込んでおり、取り外したままの状態でも付着した樹脂や歯の一部を考慮して重量と純度を測定するとしたうえで、無理に削ったり磨いたりせずそのまま持参するよう明示。金歯とは別に歯科板金の参考買取相場表も掲出しており、歯科由来の金属を品目として細かく分けています。買取事例には14金の金歯や24金の歯科金板が並び、実際に素材別で受けていることが読み取れます。
業界実績
2000年設立。店頭買取・出張買取のほか、LINE査定・オンライン査定の入口を持つ。国内のほか香港・シンガポール・台湾にも展開。品目ごとに入口を分ける構成を取っており、金・貴金属の下に純度別と品目別のページが細かく用意されている。
向いている人
どうやって純度を判定するのかを知ってから出したい人。歯や樹脂が付いたままの状態で相談したい人。金歯以外の歯科由来の金属も持っている人。近所に店舗があるかを優先したい人。
気をつけたい点
直営店と加盟店の両方で構成されているため、運用の細部が店舗によって異なる場合があります。宅配買取は本部の看板ではなく加盟店ごとの提供で、送料の負担や配送補償の条件も店舗単位です。宅配を検討する場合は、持ち込む予定の店舗に個別に条件を確認してください。またフランチャイズ加盟店との係争が報じられた経緯があります。
品位がどこに転んでも受けるなら 買取大吉 ── K5からK24までの窓口と全国網
金歯買取での評価
金歯という品目に対して、品位の幅で応える構成を取っています。金・貴金属の買取ページには「どんな状態の金・貴金属でも買取可能」の一覧があり、そこに工業用貴金属と並んで金歯・金歯科材が明記されています。注目したいのは品位別ページの刻みで、K24・K23・K22・K21.6・K20・K18・K17・K14・K12・K10・K9・K8・K7・K5と、14区分の窓口が用意されています。金歯の品位はK14からK20の帯に散らばるうえ、測定するまでどこに落ちるか分からないという性格を持ちますが、この構成であれば結果がどこに転んでも同じ窓口で受けられます。20金のページには、K20が昔の日本の指輪や金歯に見られる品位であり、日本独自の古い刻印や配合も見逃さずに査定するという記載があり、この帯を意識した設計であることが読み取れます。金歯以外の金製品と一度に相談したい場合の受け口としても機能します。
業界実績
2010年設立。全国2,200店舗以上を展開し、直営とフランチャイズの併用。店舗買取・出張買取・催事買取に対応し、宅配買取は一部の加盟店が提供している。取扱品目が広く、金・貴金属のほかブランド品・時計・切手・古銭・金券なども同じ窓口で扱う。店頭では査定額に納得すればその場で現金の支払いを受けられる運用を公表している。
向いている人
金歯と一緒に指輪やネックレスも見てもらいたい人。近所で完結させたい人。査定額をその場で現金で受け取りたい人。予約せずに立ち寄りたい人。
気をつけたい点
フランチャイズ加盟店を含む体制のため、店舗ごとに運用が分かれる部分があります。とくに宅配買取は本部が全国共通の条件を公表しておらず、送料・返送時の負担・配送補償・本人確認の方法はいずれも加盟店ごとの確認になります。歯科金属に特化した専用の入口は用意されていないため、素材の測定方法について詳しく知りたい場合は、来店前に電話で確かめておくのが確実です。
そのほかに検討したい4つの受け皿
上の3つで当てはまらない場合や、条件が特殊な場合の選択肢を挙げます。
なんぼや ── 品位別・重量別の参考価格を先に見て金額の当たりをつける
金歯の専用ページを持ち、買取参考価格を品位と重量つきで公表しています。14金の金歯が0.9グラムから4.6グラムまで、18金が0.9グラムから3.1グラムまで、それぞれ実際の重量と金額の組で並んでおり、更新日も明示されています。持ち込む前に、自分の金歯に近い重量帯でおよその金額を見ておけるのは、この社の構成ならではです。金相場の日次・週次・月次の考察も継続的に公表しており、売り時を考える材料にもなります。刻印のない品では比重などの確認に時間を要する場合があるとよくある質問で案内しており、預かりになる可能性も事前に読めます。パラジウムを独立した買取品目として置いている点も、金パラを扱ううえでは意味を持ちます。店舗は駅前や商業施設内に多く、全国140店舗以上。ただし都市部に集中しており、地域によっては最寄り店舗まで距離があります。
バイセル ── 玄関先で完結させたいときの出張買取
出張買取を主軸に置く事業者で、金・貴金属の買取ページで金歯を買取対象として明示しています。「状態が悪くても無料査定」の対象一覧に、破損・変形した品や片方だけのピアスと並んで金歯が挙げられており、よくある質問でも工業用の金・プラチナや金歯といった品を査定対象としています。本人が店舗まで出向くのが難しい場合──ご高齢の方や、ご家族の遺品として預かっている場合──に、玄関先で完結させられるのがこの社の使い分けどころです。出張買取は訪問購入にあたるため特定商取引法の適用を受け、クーリング・オフや引渡しの拒絶といった制度上の保護が働きます。この点は出張買取の記事で詳しく整理しています。なお同社は東証グロース上場のバイセルテクノロジーズが運営しており、グループには福ちゃんも含まれます。宅配買取についてはキャンセル時の返送料が利用者負担となる点に注意してください。
ジュエルカフェ ── 買い物のついでに1本から出す
商業施設内への出店を軸とする直営チェーンで、金歯を独立した買取品目ページとして設けています。パラジウムも同様に独立した品目として置かれており、「工業・歯科スクラップも買取強化中」と明示しています。金歯が1本だけで、わざわざ出向くほどでもないと感じている場合に、買い物のついでに寄れるのが使いどころです。金・プラチナ・銀・パラジウムの相場を同じ画面に並べて日次更新しており、金パラのように複数の金属が混ざった材料を扱ううえでは、この並びが参考になります。全店直営で運用が統一されている一方、店舗は商業施設の営業時間に従うため、時間帯によっては受付が締め切られている場合があります。
歯科材料の精錬買取業者 ── 分析報告書は出るが、個人の1〜2本には向かない
金歯の周辺には、比較対象の買取チェーンとは別に、歯科材料の精錬と買取を専門とする業者が存在します。歯科医院や技工所から出る撤去冠・削り粉・鋳造合金といったスクラップを回収し、自社工場で分析・精錬して金属を回収する業態です。分析結果を報告書として発行する業者もあり、素材の内訳を数値で受け取れる点では最も透明性が高い選択肢になります。
ただし、この業態は事業者からのまとまった量を前提に設計されています。送料無料の条件に重量の下限が設けられていたり、分析手数料や再査定の費用が定められていたりすることが多く、個人が金歯1〜2本を売る場面では条件が噛み合いません。宅配のやり取りに数日から1週間かかることも一般的です。ご家族が歯科関係の仕事をされていて材料が残っているといった事情があれば検討する価値がありますが、口の中から外れた数本という状況では、店頭で完結する買取チェーンのほうが実務的です。
持ち込む前に電話で確かめておきたいこと
金歯は品目の性格上、店側の運用に幅があります。次の4点を電話で聞いておくと、当日の見通しが立ちます。
その場で素材を測定できるか
店内に分析装置があるか、預かって外部で分析する運用かで、結論が出るまでの時間が変わります。即日で現金化したいなら、その場で測定して金額まで出せるかを最初に確認してください。預かりになる場合は、期間と返却時の送料負担、キャンセル時の扱いもあわせて聞いておきます。
金パラも受けてもらえるか
金合金は受けるが金銀パラジウム合金は扱わない、という運用の店もあります。手元の金属が銀色である場合や、色が判断できない場合は、金パラの取扱いがあるかを先に聞いてください。あわせて、パラジウム分をどう評価に含めるのかを確かめると、提示額の読み方が分かります。
歯や樹脂が付いたままでよいか
公式に明示している店とそうでない店があります。付着物の扱いを聞いておけば、無理に削ろうとして金属を傷める事故を防げます。ブリッジや入れ歯の形のまま外れたものについても、分解せずに持ち込んでよいかを同時に確認してください。
1本ずつの内訳を出してもらえるか
複数本ある場合、合計額だけを提示されると納得の材料が残りません。素材ごとに何グラム、単価いくらという内訳を出してもらえるかを聞いてください。内訳が出れば、その日の相場と品位比率で自分で検算できます。検算できる形で提示するかどうかは、その店の姿勢が最も出る部分です。
金歯買取のよくある質問
Q1.金歯はどこで売るのがいいですか?
手元の金属の性格で変わります。金歯か銀歯か分からない金属が複数あるなら、歯科金属スクラップという分類を設けて撤去冠から金パラまで取扱いを明示しているザ・ゴールドが第一候補です。純度をどう判定するのか知ってから出したいなら、X線分析装置での測定を公表しているおたからや。近所で他の金製品とまとめて出したいなら、K5からK24まで14区分の窓口を持ち全国2,200店舗以上を展開する買取大吉になります。この3つで足りない場合は、金額の当たりを先に付けたいならなんぼや、出向くのが難しいならバイセル、1本だけを用事のついでに出すならジュエルカフェという選択肢があります。
Q2.金歯1本はいくらぐらいになりますか?
素材と重量で決まり、数千円から数万円の幅に収まるのが一般的です。なんぼやが2026年8月7日更新で公表している買取参考価格では、14金の金歯が0.9グラムで12,009円、1.6グラムで21,349円、4.6グラムで61,378円。18金では0.9グラムで15,849円、3.1グラムで54,591円という実例が並びます。1グラムあたりに直すと14金で13,300円台、18金で17,600円台です。ただしこれは金合金の場合で、保険診療で使われる金銀パラジウム合金は金の含有率が12%以上と低いため、同じ重量でも金額は大きく下がります。相場は毎日動くため、当日の単価は依頼先にご確認ください。
Q3.銀色の詰め物でも買い取ってもらえますか?
買い取ってもらえる可能性が高いです。保険診療で長く使われてきた歯科鋳造用金銀パラジウム合金は見た目が銀色ですが、日本産業規格に適合する製品では金の含有率が12%以上と定められており、さらにパラジウムが約20%、銀が約50%含まれています。パラジウムは白金族の貴金属で、国際市場で取引されています。ザ・ゴールドは金歯と銀歯をはじめ金銀パラジウム合金を取扱い可能と明記しており、ジュエルカフェもパラジウムを独立した買取品目として置いています。銀色だからという理由で処分せず、まず査定に出してください。
Q4.歯や樹脂が付いたままでも査定してもらえますか?
付いたままで問題ありません。おたからやは取り外したままの状態でも付着した樹脂や歯の一部を考慮して重量と純度を測定するとし、無理に削ったり磨いたりせずそのまま持参するよう案内しています。ザ・ゴールドも歯や樹脂が付いていても取扱い可能と明記しています。店側は金属部分を分離して評価する工程を持っているため、付着物があっても最終的な計算に影響しません。むしろ自分で削ろうとすると金属側を削り落としてしまい、その減りがそのまま金額の減りになります。ブリッジの形のまま外れたものも、分解せずにお持ちください。
Q5.金歯には刻印がありませんが、純度はどうやって分かるのですか?
店側の測定で確かめます。主な方法は蛍光X線分析と比重測定の2つで、蛍光X線分析は品物にX線を当てて跳ね返る固有のエネルギーから元素の構成を読む方法です。品物を削らずに元素ごとの比率が出るため、複数の金属が混ざった歯科用合金にも適します。おたからやはX線分析装置を用いて実際の純度を科学的に測定すると公表しています。比重測定は密度から合金を推定する方法で、なんぼやは刻印のない品について比重など詳細を調べるのに時間を要するケースがあると案内しています。金歯に刻印がないのは異常ではなく、歯科技工物として正常な状態です。
Q6.厚生労働省が公表している価格で売れるのですか?
売れません。厚生労働省が告示する歯科用貴金属の価格は、保険診療で使った材料の費用として保険が歯科医院に支払う金額であり、取り外した金属の買取価格ではありません。実際の買取価格は、その日の地金相場をもとに品位比率を掛けた素材価値を出し、そこから精錬のコストと事業者の手数料を差し引いて決まります。ただし告示価格には比較資料としての価値があります。令和8年3月の随時改定時点で1グラムあたり歯科鋳造用14カラット金合金インレー用が15,991円、金銀パラジウム合金が4,779円、銀合金第1種が262円と示されており、歯科金属どうしの価値の差を公的な数字で確かめられます。
Q7.故人の金歯を家族が売ることはできますか?
できます。抜歯や治療で取り外された歯科技工物は患者本人の所有物であり、相続の対象になります。ただし買取時には売却する方ご本人の本人確認書類が必要で、古物営業法に基づく確認は金歯でも省略されません。令和7年12月2日以降、従来の健康保険証は身分証明書として認められなくなっているため、運転免許証・マイナンバーカード・パスポート・在留カードのいずれかをご用意ください。相続人が複数いる場合は、売却前にご家族間で合意を取っておくと後の摩擦を避けられます。仏壇金具や古い装身具など他の金製品も一緒に出てきた場合の進め方は、仏壇金・遺品金の記事で整理しています。
まとめ:金歯は素材が決まるまで値段が動かない
金歯の買取は、重さを量る作業ではなく素材を言い当てる作業から始まります。指輪にもネックレスにも刻印がありますが、口の中に入っていた金属には何も打たれていません。歯科技工の工程に刻印を打つ手順がないからで、これは異常ではなく正常な状態です。
そして「金歯」と呼ばれる金属の中身は一つではありません。保険診療で使われてきた歯科鋳造用金銀パラジウム合金は、日本産業規格の適合品で金の含有率が12%以上、残りはパラジウム約20%・銀約50%・銅約10%という構成です。一方、自費診療の金合金はK18からK20の帯に入り、K14の金合金も歯科材料として存在します。同じ大きさの金属でも、中身によって素材の価値が4倍前後変わります。
この差は公的な数字でも確かめられます。厚生労働省が令和8年3月の随時改定で告示した材料価格は、1グラムあたり歯科鋳造用14カラット金合金インレー用が15,991円、歯科鋳造用金銀パラジウム合金が4,779円、歯科鋳造用銀合金第1種が262円。歯科金属どうしで約61倍の開きがあります。これは買取価格ではありませんが、手元の金属がどの帯にあるかを知る手がかりになります。
売り手の側でできることは限られています。削らない、磨かない、分解しない。1本ずつ分けて持っていく。治療が保険だったか自費だったかの記憶をたどっておく。預かりになる可能性を先に確かめておく。この4つで十分です。付着した歯や樹脂は、そのままにしておくのが正解です。
選び分けは、何を重く見るかで決めてください。純度の測り方を知ってから出したいならX線分析装置での測定を公表しているおたからや、近所で他の金製品とまとめて出したいならK5からK24まで14区分の窓口を持つ買取大吉。この2つで当てはまらない場合は、金額の当たりを先に付けたいならなんぼや、出向くのが難しいならバイセル、1本だけなら商業施設内のジュエルカフェが受け皿になります。
そして、金歯か銀歯か分からない金属が封筒にまとめて入っている、入れ歯やブリッジの形のまま外れたものがある、という状態なら、歯科金属スクラップという分類を設けて撤去冠から金パラまで取扱いを明示し、成分分析のための預かりまで運用に組み込んでいるザ・ゴールドが、いちばん確実に中身を確かめてくれます。何が入っているか分からないまま持っていける相手を1つ挙げるなら、ここになります。

